低用量ピル服用の参考資料パールインデックス値

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パールインデックスは避妊法の指針

現在までのところ、100%の避妊を保証する手段は男性側のパイプカット手術くらいしか存在していません

パールインデックスとは避妊の確率の高さを示す医学的な指標です

パールインデックスは特定の避妊法を一年間用いた場合に避妊に失敗する確率(≠妊娠する確率)を示すものです

例えば、パールインデックスが3の場合、その避妊法のみを1年間使った女性100人のうち3人が避妊に失敗するということになります
ただ、既述のように避妊の失敗=妊娠ではないので注意が必要です

当院が院内処方している低用量ピルのパーツインデックスは0.3なので、1年間服用した女性1,000人のうち3人が避妊に失敗するという事になります

避妊をしなかった場合のパールインデックスは85程度といわれていて、これは避妊をまったくしなかった(もしくは妊娠を望んでいる)カップルの女性が1年後に妊娠している確率が85%であるということを示しています

パールインデックスの計算法

パールインデックスは「100人の女性が1年間避妊」または「10人の女性が10年間避妊」した場合の「100女性年」という計算機序を用いて算出されています

パールインデックスはあくまで避妊方法を数値化し、各々の避妊効果を比較するための数値であり、避妊効果自体を算出するものではありません

パールインデックスの算出には3つの数値が必要で

  1. 何ヶ月間避妊検証が行われたか、または避妊中の月経回数
  2. 妊娠回数
  3. 検証完了理由(妊娠が0、その他が1。下記Bを参照)

パールインデックスの算出には2つの方法があります

  1. 妊娠回数を避妊検証の合計月で割り、1200で掛ける
  2. 妊娠回数を月経回数で割り、1300で掛ける(1300で掛けるのは月経の平均的期間が28日間なので年間13回だから)

一般的に検証結果には2つのパールインデックス値が表示されます

(A)実使用例: すべての妊娠回数と検証期間が含まれる
(B)完璧使用例: 検証中避妊方法を誤り、妊娠してしまった例は除外して計算

パールインデックスの信憑性

統計的にパールインデックス値は0~100の間ではあるものの、科学的に「実験失敗」の確率を含めるとパールインデックスはパーセンテージで表せない数値であることが分かると思います

避妊方法の検証に参加した女性達が全員1ヵ月目で妊娠してしまった場合、パールインデックス値は1200~1300のパーフェクトな数値となってしまいます

これはパールインデックスがパーセンテージで表すPearl Rate(パール率)からPearl Index(パール指数)と呼ばれるようになった由来でもあるのです

また避妊実験を行う被験者の国柄、人種、年齢、学歴などにより避妊失敗率は激変しパールインデックスにも大きく影響する

もちろん健康的で妊娠しやすいカップルから妊娠し、不健康で不妊性のカップルは避妊しなくても妊娠できないこと、避妊道具は使用方法を練習するほど効果が上がることなどは数値化されてはいません

さらには避妊方法への不満、妊娠願望、避妊方法の副作用など後日検証に現れない被験者などはパールインデックスに反映することができていません

だからといってパールインデックスに信憑性がなくなるわけではなく、科学的根拠にだけ基づいた指数であることを踏まえた上で避妊検証実験の状況を勘案してパールインデックスをどれだけ重視すべきかを検討すべきということになります


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